尿検査と溶連菌

溶連菌は、溶血性連鎖球菌の略です。
溶血性連鎖球菌という細菌が喉に付着して起こる病気を、溶連菌感染症といいます。
抗生物質が現在ほど発達していない頃には「猩紅(しょうこう)熱」と呼ばれて伝染病扱いされていました。
現在では抗生物質によって治るのでそのような扱いはされなくなっています。

溶連菌感染症は1年中みられる病気ですが、咳やくしゃみによる飛沫感染が多いため、空気が乾燥して咽の粘膜に菌が付きやすくなる11月末から春先にかけて特に多くなります。
症状は、喉や扁桃腺の腫れや高熱のほか、舌が「いちご」のように赤く腫れあがり、身体や手足に粟粒大の発疹が出ます。
好発年齢は、5〜6歳前後をピークとして、2〜13歳の子供によくみられます。

診断には喉の検査を行い、溶連菌の感染を確認します。
抗生物質の投与により治療しますが、腎障害の合併症を起こしやすいことがあり、治療過程に尿検査は欠かすことができません。
4〜5日ごとに通院し、症状の経過診察と薬の処方を受けますが、この時、急性糸球体腎炎という合併症の発症を観察するため、尿検査を実施する場合があります。
投薬が完了し溶連菌の症状が改善した頃、尿検査を実施する場合もあります。

尿検査と溶連菌感染症の予防

溶連菌感染症は子供の60〜70%は、1度は感染するという疾患です。
抗生物質を使えば数日で症状は軽くなる病気ですので、さほど心配はいりません。

しかし、症状が改善した1〜3週間後に、急性糸球体腎炎やリウマチ熱という合併症を引き起こす危険があります。
病院でも尿検査を行い経過観察していきますが、家庭でもその予防と治療については認識しておくことが大切です。

予防の基本は「うがい」と「手洗い」です。
また、乾燥は大敵ですので、加湿器等の利用で家の中を適度な湿度に保つことや水分補給が大切です。
その他、虫歯があると菌が付きやすいので、お口の中の清潔に心がけてあげることも大切です。
感染力が強いので、両親や兄弟が同じような症状になったら、すぐに医療機関にかかりましょう。


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