尿検査と妊娠

妊娠期間には、妊娠検査に始まり、定期検査のたびに尿検査を実施します。

妊娠検査では、胎児を身ごもると分泌される、ヒト絨毛性ゴナドトロピンというホルモンの有無を調べます。
ヒト絨毛性ゴナドトロピンはhCGとも呼ばれ、分泌されていることが確認できると、妊娠していると診断されます。
また、hCGの分泌には個人差がありますが、この数値が大きいほどつわりが酷いといわれています。
市販されている検査薬でも、このhCGを検知して調べます。

定期健診の尿検査では、尿中に蛋白や糖が出ていないかを調べ、2回以上続けて出る場合はさらに詳しい検査をして、腎臓機能・妊娠中毒症・糖尿病・合併妊娠・妊娠糖尿病といった疑いがないかを調べていきます。

妊娠中に尿検査で蛋白がでた場合に疑われる病気

尿に蛋白質が出ていると妊娠中毒症の疑いがあります。

妊娠中毒症とは、妊娠中期から後期に良く見られる病気です。
尿検査で蛋白(+)となることは珍しいことではありませんが、(++)以上の結果になったら、要注意です。
蛋白が排出されていると、胎児にまわる栄養が流れ出てしまっている危険があるからです。

たとえ妊娠中毒症でなくても、腎臓の機能が落ちている人や何らかの障害がある人は、注意が必要です。
もともと持っていた腎臓病が悪化したり、妊娠高血圧症候群を起こしやすくなる可能性があるからです。

妊娠中に尿検査で糖がでた場合に疑われる病気

尿に糖が排出された場合も、腎臓機能の障害が疑われます。
また、自覚症状のないまま、糖尿病合併妊娠や妊娠糖尿病にかかっている可能性も出てきます。

もし、糖尿だった場合は、また、母体の抵抗力が弱くなり、風邪などの病気になりやすくなるので、要注意となります。
羊水過多や未熟児、最悪の場合、胎児死亡などの原因となることもあります。

但し、正常の場合でも糖を血液内に保持する力は弱くなるので、食後すぐに検査すると陽性になることがあります。
尿に糖の排出が認められた場合は、血糖値や血液中の糖分の検査を行い、糖尿病かどうかの診断を行うことになります。


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