尿潜血反応とは、尿の中に血液の赤血球成分が混じって排出されていることを示す反応です。
尿中に0.1%の血液が混じっているときは肉眼で確認することができます。
これは、血尿とよばれ、病気の大きなシグナルとなります。
ごく微量の潜血でも、腎臓や尿管、膀胱といった尿の尿路・尿道になんらかの異常が起きている場合が考えられます。
尿検査では、一視野に5個以上赤血球を、潜血陽性の基準値とします。
これは顕微鏡レベルで見られる潜血反応で、約8割の人は原因不明だそうです。
原因不明な尿潜血は、重大な疾患に進展するケースは少ないといわれていますが、きちんと定期的な検査をして経過観察をしておくことをお勧めします。
2割の人は何らかの原因があり、疾患に発展してしまう可能性があります。
まず考えられるのは、糖尿病、高血圧、白血病、高尿酸血症などで、全身疾患の一つの症状として血尿となっていることです。
他に、腎炎による炎症が原因となることがあり、特に尿蛋白を伴う場合は将来悪化の可能性があり、注意が必要です。
また、最も怖いのは、泌尿器系統の悪性腫瘍の場合の潜血反応です。
中年以降の方が潜血反応の陽性結果を受けた場合は、癌に発展する可能性も考えて、きちんとした精密検査を受けることをお勧めします。
尿検査で潜血が陽性の場合、腎臓系の疾患や膀胱における疾患が考えられます。
多くは結石や炎症ですが、場合によっては腫瘍の可能性もあります。
とくに膀胱癌は、痛みを感じにくい癌だと言われます。
痛みを感じないからこそ、まず再検査をして、状態を知ることからはじめていきましょう。
なお、尿検査時に、一部の鎮痛解熱剤や抗生剤、利尿剤を利用している場合や生理中の女性でも陽性反応が出る場合があります。
この場合は一時的なものなので問題なく、精密検査または再検査で判定することができます。