尿検査と赤血球

尿検査における潜血の判定で陽性となった場合、尿沈渣の検査が行われます。
尿沈渣は、尿を遠心分離機にかけ、沈澱した赤血球や白血球、尿酸結晶、細胞、細菌などの固形成分の量や種類を調べる検査です。
赤血球の基準値は、1視野内に0〜4個以下となります。

また、尿沈渣で赤血球が認められる場合、その形にも注目します。
通常は、均一の円板状の形をしています。
しかし、腎臓病で尿に赤血球がみられる場合、リング状やこぶのあるものなど、様々な変形を伴うことが多くなります。
赤血球が陽性で変形がない場合は、腎臓以下の尿路である、膀胱や尿管などの病気の可能性が高くなります。

ただし、尿検査を受けたのが激しい運動の直後や発熱時だった場合、赤血球が増加することもあります。
また、服用している薬剤の種類によっても、一時的に陽性になる場合もあります。
尿検査時の体調や発熱についてはきちんと申し出るようにし、再検査の際は体調を整えて安静な状態で検査を受けることをお勧めします。

尿検査において赤血球が陽性だった場合に考えられる原因と病気

尿検査において赤血球が陽性だった場合、考えられる原因は3つあります。

1つ目は、全身疾患の1つの症状として出現する場合です。
糖尿病や高血圧、膠原病、白血病などの病気が原因となり血尿がでている可能性があります。
そのため、血尿の有無や、腎臓の働きについて、検査が必要になります。

2つ目は、腎炎などの内科的腎疾患によって生じる場合です。
内科的な腎疾患としては、慢性糸球体腎炎があります。
この場合、血尿の他に、蛋白尿を伴う場合が多く、腎臓の働きが将来的に悪化する可能性もあります。

3つ目は、泌尿器科的な病気によって生じる場合です。
尿路結石症、膀胱炎などの感染症も血尿の原因になります。
また、かなり稀なケースですが、泌尿器科系の悪性腫瘍が腎臓、尿管、膀胱、前立腺のどこかに存在して、血尿が生じている可能性が考えられます。


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